農業の適正はドM!?
農業の適正はドМであることが多いんです。Σ(・□・;)
色んなブログや書物がある中、そう言っている農家さんって結構いると思います。
今日も農家さんとしゃべっているとき、改めて「そうだな」と感じました。☺
私は仕事上、農家でバイトしたい、正社員になりたいという方の面接を行っています。私が面接した後、農家に紹介し、農家との面接という形となります。いわゆる職業紹介の仕事をしています(業務の一部として)。
令和2年4月から始めたばかりの取り組みなので、私が面接官なんておこがましいですが、8カ月ほどやってきて、ある程度人を見る目が備わってきたと思います。
先日、農業法人で正社員になりたいという方2名の面接をしました。
履歴書を拝見し、それをもとにいくつか質問します。
まず、一番先に聞くのは、「なぜ農業をしようと思ったのですか?」
まあ、大体は「農業に以前から興味があり、自分でも栽培してみたいという意欲がわき、今回求人が出ていたので応募しました。」とか「コロナ禍で自然の大切さ、食の大切さを見直し、今まで経験したことはありませんが、農業で心機一転頑張っていきたいと思いました。」というようなもの。
私は当初、農業をしたいという想いはこれで十分だと思っていました。
多分、その人は、今までしていた仕事をやめ、相応の覚悟を持って求人に応募し、その中で農業を選んだことは「農業へのやる気、覚悟があるんだな」と思っていましたし、実際そういう人も数名いました。
大体はこれで十分なんです。あとは「前の仕事はどんな内容でしたか」とか「こんな資格もってるんですねー」とか、会話しながらその人の人となりを探ります。
こちらが話を振り、会話が広がる方は私の基準では「いい人」と判断しています。私自身、人と話すのは得意な方ではなく、こんな私と会話が広がるということは、相応のコミュニケーション能力があると思います。農業はコミュニケーション能力が重要なので。
こちらの質問に「はい」とか「そうです」で会話が終わる人は、私の中では「無し」です。面接時間も5~10分で終了します。
会話が続く場合は20~30分しゃべっています。会話が得意でないといいつつ、大体は私がしゃべってますが、私自身農業を目指しているので、私の農業への想いや考え方をついしゃべってしまいます。(*‘∀‘)
しかし、今日、農家さんと話していて、やる気だけでは農業を続けていくことは難しいと言われました。
今までの面接は会話の中で「やる気」を探るような面接でした。
「やる気は簡単に無くなるし、削ぐことができる。やる気だけではすぐに壁にぶち当たり挫折する。必要なのはやる気よりも、農業への適正だ」と言われました。
農業はやる気があれば誰でも始められます。でも職業として続けていくのはとても難しいです。
農業の適正って、
体力がある、コミュ力がある、地道な努力ができる、やり遂げる粘り強さ、我慢強い、資金管理ができる、自分の意見を持っている、判断力がある、観察力がある・・・などでしょうか。
これを自分に当てはめるといくつ当てはまるかな?
面接ではそういった適正を探るやり方が必要だと思いました。
まあ、面接官になるのが私の夢ではありません。あくまで農業者になるのが目標でそこが新たなスタートラインですが。
さて、農業への適正を探るやり方は色々あります。
簡単なのは、例えば「学生時代、何をしていましたか?」という質問です。「サッカーをしていて、全国大会にレギュラーで出場しました。」「部長を任され後輩の面倒見るのは苦労しましたよ。」など、何かをやり遂げたり、一生懸命打ち込んだ実績がある人は、ちょっとやそっとじゃめげません。これは農業のみならず、大きなアドバンテージでしょう。
上辺だけのやる気を見ず、その人の実績から農業の適正を判断しなければなりません。でもこれは面接の基本ですね。そういった質問もしますが、あまり意識していませんでした。私もまだまだです。((+_+))
実績がない人がダメというわけではありません。本当に心機一転、覚悟を持って農業で頑張りたいのであれば、あらかじめ農業のことを調べ上げて面接に臨んでくるはず。「はい」「そうです」で会話が終わってはダメなんです。
やる気と確固たる意志があり、主体的に臨機応変に、時には謙虚に行動できる人は必ずうまくいくと思います。
しかし、面接でどんなにふるいにかけても、実際働いてみないとわからないというのが本音ですが・・・。
私に採否の決定権はありません。あくまで農家が最終判断します。でも、私がこの人微妙かも、ダメそうかな、という人はやっぱり長続きしないor不採用となります。今後はある程度私の時点でふるいにかけることも必要になってきます。実際今そうしています。
私見ですが、農業の適正は3Kに耐えられることが必須要件だと思っています。
きつい、きたない、きけん(orかっこわるい)=3K
最近では3Kのイメージは払しょくされつつありますが、3Kは農業の基本装備です。
(きつい)猛暑でも外で作業しなければなりませんし、農繁期は休みがない
(きたない)泥だらけ、汗まみれ
(きけん)トラクターなど大型機械を操縦するのは危険を伴います。最近死亡事故が増えています。
(かっこわるい)私はカッコ悪いと思いませんが、そういうイメージを抱いている方はいます。
3Kだから農業を嫌厭するのではなく、3Kは当たり前で、そこから自分で価値を見出していくのが農業の一番素晴らしい所です。農業のいい所は自分次第で無限大に広がります。
長々と書きましたが、要するに農業の適正はドMであることです。
サラリーマンでいることの方が楽です。わざわざ厳しい農業の世界に飛び込む必要はありません。
でも、喜んで飛び込む人がいます。私も含めて。(^^;
大変だとわかっていながら、農業にそれ以上に素晴らしい価値を見出しているから、もしくは期待しているからです。
こんなのドM以外になにがありますか?
記事はこの辺で終わりにしようと思いましたが、最後に私の話を少し。
私の農業の適正
(何かをやり遂げたことがある)高校3年間空手をしており、インターハイに出場している。大学1年のときやめましたが・・・
(体力がある)体力だけは。登山で通常4時間の片道を2時間30分で。
(コミュ力)ありがたいことに仕事上、一応周りからの信頼もあります。多人数の飲み会での会話は苦手ですが。
(我慢強い)欲張りですが、耐えるところは耐えます。最初から乗り気じゃないときは続きませんが、覚悟をもっていたら、何が何でも耐えます。
(資金管理)どうでしょう。お金には困っていませんが、決して余裕があるわけではありません。かといって我慢しているわけでもありません。家計簿をつけなくても感覚で回している感じ。適正は?です。ちなみに、農業簿記の知識あり、農業経営アドバイザー資格所持です。
(自分の意志)仕事をしているときは自分の意見はあまり言いません。サラリーマンとしての自分に期待していないからかもしれませんが。自分の意見を積極的に言うというより、うちに秘めつつ行動していく感じです。
(判断力)大事な決断ほど単純に素早くしています。結婚も、家を建てる時も全く迷わず即断即決でした。後悔することもありますが。大事な場面こそ自分の気持ち正直に。
(地道な努力)農業を志し、6年目。失敗もありながら今まで仕事に行きながら畑をしています。
(観察力)お米の鑑定資格は持っています。1等2等と格付けしたり。野菜の生育を見る目はまだまだです。
・・・自分で書いてみて、自分を振り返ることができました。適正は・・・ある方だと信じます!
